ν[NEU]から、ワンマンツアー決定の知らせが届いた。「ν[NEU] LAST ONEMAN tour【N.ever】」とあるように、彼らにとって“ゴール”の日へ向かう最後のワンマンツアーとなり、7月7日を皮切りに15周年記念やメンバーのバースデーを含みながらツアーファイナルまで全13公演を行う。
復活を遂げたν[NEU]が本格的に動き出したのが、2023年7月のことだった。その後の彼らは過去・現在・未来をキーワードとし、メンバーが納得する形でν[NEU]というバンドを完結させるという最終目標を掲げた“再生”の活動を行っている。
具体的には、2023年に行った「ν[NEU] BEST」ツアーでは自ら生み出してきた楽曲に再び向き合い、ブラッシュアップしたものをライブで披露することで“過去を今へと連れてくる”ことを。そして、2024年になってまもなく行われたν[NEU]主催イベント「タイムカプセル」では“時空を超える”をテーマとし、ν[NEU]と同じく解散から復活を経験したバンドや対バン経験のあるバンド、さらに新進気鋭なメンツを含めた今を生きているバンドとの共演を通じて、“今を未来へと繋げていく”ことを体現。こうした大きなトピックスにおいて、過去を今に、今を未来へと繋げる活動を行ってきたのだ。
これまでの一連の流れを経て、今回発表されたラストワンマンツアーでν[NEU]が示そうとしていることは、“永遠”だという。記憶の中で永遠と生き続けていくため、記憶に刻み込むために、誇れるν[NEU]の姿を共有することを目的として全国を回る。なお、ツアーファイナルについては後日解禁の情報を待ちたいところだ。
今回のツアータイトルにある「N.ever」には、“ν[NEU]を永遠にするための願い”が込められている。これはもともと2020年に一度復活のモーションがあった際、彼ら自身がν[NEU]を再生させるために設立した会社名でもあった。ν[NEU]というバンドにおける、壮大なタイムトラベルの“ゴール”が視野に入ってきた今、終わりの日がくることをしっかりと受け止めなければいけない。しかし、今回は10年前の解散時に経験した終わりとは確実に異なるということだけは、この時点で断言できる。それは、メンバー自身が納得の行く形でこのバンドを完結させるために今を生き、今もなお進化をやめない姿勢を持ち続けているからだ。そんなν[NEU]が見せるラストランをしかと受け止めてほしい。